この記事の最初の投稿日 2019年4月8日 23:57:22
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2023/05/06 12:10頃 更新追記:
記事の初版が書かれてから大体4年ぶりの更新となります。
この記事が載った古いツイートがRTされる事があるので、改めて更新致しました(古い情報の為、当該ツイートは削除しました)。
この記事は2019年当時の情報です。今となっては不要な情報も含まれている可能性もありますが、当時の文は原文のまま残してあります。
もし、この記事のような「友人へのギフト目的」の購入を求められた場合、「BOOTHのギフト機能」を用いた購入をするよう案内する事も検討した方がいいと思います。ギフト機能は、一旦購入者がギフトとして購入し、購入者が別の人に専用URLを共有する事でダウンロードできるようになります。単に購入したデータを渡すのと違い、ギフトを受け取った方も更新データを受け取る事が可能です。
以下は、特に関係ないですがここ数年で感じた事です。
2018年8月にVRoid studioが生まれ、2018年後半〜2019年はVRoid向けにアイテムをBOOTHで頒布しているユーザーでも、主にVRChatなどの国外ユーザーに遭遇する機会が増えた時期です。当時のVRChatでは違法にアップロードされたMMDキャラクターやステージ、有名なゲームから違法にぶっこ抜きした3Dデータもアップロードされている事があり、知的財産の扱いに関しては半ば無法地帯の面がありました(というか今でも時々「無許可アップロードかな?」と感じる物を見る時があります。MMDダンスワールドとか…)。
もちろん、全てのユーザーがこのような人達だらけではないと思います。ただ、実際当時の私も一部のユーザーの影響もあり、VRChatやVRChatに限らず国外ユーザーには少し不信感がありました。
一方で日本のVRChatユーザー間では「一から安心して使えるアバターを使いたい」ニーズがあり、VRChatで使えるデータのバーチャル即売会イベントである「バーチャルマーケット」が2018年8月からほぼ定期的に開催されています。このイベントに始まり、後にメタバースと呼ばれるこのバーチャルの世界では、「アバター販売」「バーチャル即売会」の文化が生まれました。
今は当時とは異なり、非日本語話者でもわかるアバター向けの利用規約の整備やBOOTH側でのギフト機能の対応、ユーザー間の周知などの要因で(少なくとも私の見聞きする範囲では)記事に書いてあるような状況は起きにくくなっているのではないかな?と感じています。
以下、2019年当時の情報です。
2019/04/09 更新:違法ダウンロードの刑事罰の件についての訂正と、新たにReimu様(※VRoid学園内のお名前/@Drathfox)の英文テンプレートを追加いたしました。
概要(今回の記事について)
何があったのか
先日、拙作の「星川ユメ」に対して英語で「お金は後で払うから、VRMデータをこちらに欲しい」という旨のメッセージを受け取りました。
このメッセージを見た時、相手の方の事情も利用目的も不透明でした。そこで、私は取引には応じず、お断りのメッセージを送りました。
その後、他のVRoidモデル製作者さんにも同様のメッセージが届いたようです。
この事はBOOTH事務局にも報告をし、然るべき対応をしていただきました。
記事を執筆している時点では追加の報告は来ていないようです。しかしVRoidモデル製作者だけでなく、VRChatやMMD用モデルなどの製作者さんも同様なメッセージを受け取る可能性があります。
そこで、私はこの記事で「こういうことがありました」ということを製作者さんたちに共有し、注意喚起をしようと考えました。
私達からのお願い(今回のような出来事で注意してほしいこと)
「VRoidなどの配布物を作っているクリエイターさんへ」「VRoidの配布物を利用している皆さんへ」に分けて、注意点を書きます。(どちらかをクリックすると、該当の項目に飛べます。)
クリエイターさんへの注意喚起とお願いです。
今回は、私を含むVRoidのモデル製作者複数人が「お金は後で払うから、VRMデータをこちらに欲しい」という旨のメッセージを受け取りました。
(今の所どの製作者さんもモデルデータ自体の直接取引には応じていませんが、悪意あるユーザーのメッセージには注意してください。)
モデル製作者さんは、「安易に販売データを相手方に渡す事」は絶対にやめてください。「後払いするから」という言葉も信じてはいけません。
相手は、転売目的でデータを入手しようとしている可能性があります。データだけ頂いて、お代は払わず音信不通…ということにもなりかねません。
BOOTHの利用規約では、「第16条 禁止行為 1項の21」にて「ユーザー間の直接取引が禁止」になっています。
母国語ではない言語でメッセージが来たら、まずは冷静になってください。
Google翻訳を利用したり、英語ができる人にお願いしてメッセージへの対応を考えてください。くれぐれも相手方にメッセージを送る場合は感情的にならないように。もしも違反行為をされていると感じた場合は、BOOTH事務局に報告をしてください。
もしも私と同じような状況になった場合、ページの下の方にある「英文テンプレート」(クリックで飛べます)もご活用いただければ幸いです。
3Dモデルを購入しようとしたり、使ってくださる方へ注意してほしいことです。
BOOTHやVRoid Hub等で配布されている3Dキャラクターやテクスチャは、必ず「正規の方法」で入手をお願いします。
「製作者さんの正規配布場所」以外で購入やダウンロードをしてしまうと、「本来製作者側が得るはずだった利益や評価など」が、全く違う赤の他人にいってしまいます。最悪、製作者のモチベーションにも関わります。
どんな理由であれ、製作者さんに直接販売データの取引を持ちかけてはダメです!
これはBOOTHの規約「第16条 禁止行為 1項の21」でも禁止されています。
どのような形であれ、製作者やキャラクターを下に見るような言動は絶対にやめてください。
「最後に 自分はどういう思いで作品をつくっているか」の項でも触れますが、製作者さんたちはそれぞれの作品を心を込めて制作しています。そして、その作品に対して価値を見言い出してくださる方に対して対価を求めています。その「対価」というのはお金や評価だけ、とは限りません。
仮に製作者さんやキャラクターを卑下していなくても、「販売データを無償で渡して欲しいと直談判する」ことは、製作者さんにとっては大変失礼なことです。
正規販売ルート以外でのデータのダウンロードは刑事罰に当たります。(2019/04/09修正)→現在刑事罰には該当はしませんが、各サービスでは「他の人の作品のアップロードが禁止」されていますので、絶対にダウンロードしないでください。
製作者がよくわからない、もしくは製作者が提示したルート以外の場所でデータを入手しないでください。
文化庁のページを見た所、違法ダウンロードが刑事罰化されるのは「有償著作物」が該当します。
有償著作物等とは「録音され、又は録画された著作物又は実演等であって、有償で公衆に提供され、又は提示されているもの」です。
つまり、簡単に言うと「CDやDVDのような媒体で販売されている音楽や映画」がこれに当たりますね。
今回の様なDL専売品には、2012年より施行された「違法ダウンロードの刑事罰化」には該当しません。
間違った知識を書いてしまって誠に申し訳ありませんでした。
Q1 今回の違法ダウンロード刑事罰化に係る改正の経緯や内容について教えてください。
平成24年通常国会での著作権法一部改正案の審議の過程において、いわゆる「違法ダウン
ロードの刑事罰化」を内容とする修正案が提出され、6 月に可決、成立しました。
具体的には、私的使用の目的であっても、有償著作物等(Q2 参照)の場合には、著作権又
は著作隣接権を侵害する自動公衆送信(Q3、Q6 参照)を受信して行うデジタル方式の録音又
は録画(Q4 参照)を、自らその事実を知りながら行って著作権又は著作隣接権を侵害(問Q5
参照)した者は、2 年以下の懲役若しくは 200 万円以下の罰金に処し、又はこれを併科すること
とされています(平成 24 年 10 月 1 日施行)。Q2 「有償著作物等」とはどういうものなのか教えてください。
有償著作物等とは、録音され、又は録画された著作物又は実演等であって、有償で公衆に
提供され、又は提示されているものを指します。
その具体例としては、CD として販売されていたり、有料でインターネット配信されているような
音楽作品や、DVD として販売されていたり、有料でインターネット配信されているような映画作
品が挙げられます。
英文テンプレート
私から直接取引に応じない旨のメッセージを送る際に使った「お断りメッセージ」の英文を掲載します。私と同じようなメッセージを受け取ったときは、ぜひご活用いただければ幸いです。
(実際のメッセージを考案してくださったアルベール様(@forarvers)、より良い例文を考えてくださったReimu様(@Drathfox)には、この場を借りてお礼を申し上げます。掲載許可を頂き、誠にありがとうございます!)
英文 アルベール様(@forarvers)
I understand your situation, and not doubting you, however I can’t accept your request.
This model has to be paid when you own, there’s no exception.
I want you to buy it when you got money.
Thanks!
和訳 アルベール様(@forarvers)
状況は分かるし、疑ってるわけじゃないけど、それは無理です。
このモデルは購入時に支払う形式で、例外を作るつもりもありません。
お金ができたら買ってください。
英文 Reimu様(@Drathfox)
Reimu様の英文の和訳(※Google翻訳を使用しています)
私はあなたの状況を理解していてあなたを疑っていません、しかし私はあなたの要求を受け入れることができません。
このモデルはあなた自身の前に支払われなければなりません、例外はありません。
お金があればお気軽に購入してください。ありがとう!
最後に 自分はどういう思いで作品を作っているか
個人的には。
「自分の作ったキャラクターをいろんな方に見て触っていただきたいし、色んな人が自分が思い描いたキャラクターを作ってキャッキャウフフしたら最高だよね!」
「自力ではイラストでしか表現できなかった自分のキャラが、3D化してあれこれできるの最っ高に楽しいよね!」
「ゲームの中に自分のキャラクターを出演させたりする夢は、VRMという形式が出来たおかげで自力で叶えられる様になった、技術の進歩!」
VRoid Studioはその夢を叶えるための道具であり、遊び場でもあるけど、現状はまだハードルが高い人もいる。
私は、そんな人達の為に3Dモデルやメイク用品作ったり、自分のWebサイトでVRoid Studioの使い方を書いたりしているんです。
「VRoid Studioってこういう表現できるんだよ!」「他のツールも活用すればこういうこともできるんだよ!」といった感じで。
もっともっと色んな人に知ってもらいたい。
もっと言えば、全く違う分野の人にもやってみて欲しいなあ。
だからせめて、「どんな結果であってもいいから、チャレンジしてほしい」と思います。
別に製作者の苦労を知って欲しいってわけではないけど、「達成したときの高揚感」は何にも変えがたいですからね。
以上、中の人でした!
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